ディーセント・ワーク

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こまけーこたいいんだよ! 「マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー」ネタバレあり感想

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2008年に公開された大ヒットミュージカル映画マンマ・ミーア!」の10年ぶりとなる続編。前作でメリル・ストリープが演じた主人公ドナの若き日を描く前日談を中心とし、一方では母の夢を受け継いだソフィがホテルの改装披露パーティーに奮闘する姿を描く。

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私、恋愛映画っちゅうもんが苦手なので本シリーズも基本苦手ジャンルなんですが、前作はとにかくキャスト陣が魅力的で、イケメン中年俳優のサービスシーンたっぷりだし、女三人の友情は熱いし、エンドロールのサービスではヒャッフー!となりました。特にやっぱり、コリン・ファースの殺人的な色気とかわいさね。

ところが今回は前日談ということで、前作のキャストは出演シーンが非常に少ない。前日談と現在パートが7:3か8:2くらいの割合だと思います。しかもメリル・ストリープは死んでる設定だし。
で、前日談って基本的に結果を知ってる話を見せられるわけで、しかも3人の男と出会って恋に落ちてメイクラブして破局という展開を足早に3回見せられることになるので、さすがに前日談の恋愛パートはかなり退屈でした。ゆるさも含めて魅力の作品とはいえ、もうちょっと工夫しようが無かったかな。途中から「いいから早くコリン・ファースを出せ!」と思ってしまった。
若き日のドナを演じるリリー・ジェームズは明るく若い生命を体現してて、なんかもう全身から命が溢れている感じで素晴らしいのに、勿体ないなぁ。
これなら恋愛パートは大幅に端折って、ダイナモスの話を中心にした方が良かったんじゃないだろうか。というのも、前日談でも女の友情部分はキャラも立っててなかなか魅力的なんだよね。そこを中心した話ならもっと楽しかったかも。

それでもこの映画、観る価値は十分あると思う。若き日のダイナモスは役者の引き写しぶりもあってなかなか楽しく、割合的にはわずかな現代パートがやっぱりかわいくてキャーッ!とさせてくれる。
現代パートに戻ってからの終盤は3パパが魅力全開だし、年を重ねたダイナモスは変わらず自由で仲良しだし、コリン・ファースは無意味に濡れ場(物理)を見せてくれるし、気付けばこちらもニコニコ顔ですよ。
クライマックスはシェールがドナの母親役で出演してるんだけど、彼女の歌唱力と歌の持つ迫力が桁違いに異質なので(そりゃそうだよw)、なんか「あれ? 違う映画始まった?」くらいの違和感あるんだけど、まあもう花火も上がってるし祭りだ祭り!ヒャーイ!!!歌って踊れー!って感じで、こまけーこたいいんだよ!なトリップ状態。
いろいろ緩みまくってるけど抜群の陽気さを讃えたサマーバケーションな感じがこの映画の魅力だろうから、そういう意味では成功してるんじゃないかな。

あと、前作を超々々々々ハッピーに終わらせたエンドロールのサービスは、今回ぐぐんとパワーアップしてて、もうね、ここだけでペイしますよ。ここだけ1億回見たいよ。
全体としてはツッコミどころ満載ゆるゆる映画だけど、エンドロールを見終えた頃にはニッコニコ。そんなサマーバケーション映画でした。