ディーセント・ワーク

田舎に暮らすノンバイナリーなフェミニスト。映画好き。語学を勉強する人。ね子だくさん。

テルグ語目指して1万里『文字を覚える その1』

 まだ4Rしかしてないのに県内の『RRR』上映が終わってしまう田舎の悲しみ。やり場のない情熱をぶつけるためにテルグ語学習を始めた人の学習記録です。

 

 『RRR』に圧倒されて、テルグ語勉強した~い!と思っても、日本語で書かれた教材がビックリするほど限られるテルグ語。文法の解説書は山田桂子先生の『基礎テルグ語』1冊のみ。日→テ/テ→日の辞書に至ってはこの世に存在しない。
 今や選びきれないほど教材が豊富な韓国語・朝鮮語界でぬくぬくと(?)学んできた私が、先の見えないテルグ語の道をどこまで進んでいけるのか。当てもなく歩き始めたのは一カ月ほど前のことでした。

 まずは文字やな。とWikipediaさんにお伺いしたものの、え、なにこ、、

Wikipediaに掲載されているテルグ文字の例

 いかにも書きずらそう。バランス取るの難しそう。まして日本語すら悪筆な私がよ。となったのは言うまでもありません。
 とはいえ、Wikipediaのテルグ文字項目はかなり充実していて、私はwikiとアプリで一通り文字の読み書きをできるようになりました。ただ、wikiには書き順が載っていないんですよね。形が複雑なテルグ文字は、書く上でも、似た文字を見分ける上でも、書き順がとても重要なヒント。
 例えば(La) は一見するとどの線がどう繋がっているのかさえ分からず、到底書ける気がしません。でも、書き順を見ると、ちょっと書ける気がしてきますね!?

テルグ文字Laの書き順説明イラスト

 「tekugu alphabet」で検索すると、テルグ文字を学ぶためのアプリや動画が結構出てきます。私が愛用していたのはこのふたつ。

play.google.com

play.google.com


 ひとつめの"Telugu Alphabets Writing"はアニメで分かりやすく書き順を説明してくれます。次の"Write Telugu Alphabets"も同じく書く練習用アプリですが、3つ出てくるボタンのうち一番下にある「Composite Letters」を押すと、一般的に使われる母音と子音の組み合わせをすべて音声付きで確認できます。私は最初の1週間くらいかけてこれを地道に全部書き写しました。

 テルグ文字は子音+母音で一文字になる作りで、その点はハングルと同じ。私が「できるかも?」と思った最大の理由はこれでした。
 が! 日本語と同じく有声音と無声音(カとガ)の区別がある上、日本語には無い有気音(息が沢山出る発音)があり、そのかけ合わせまであるし、それぞれに文字が割り当てられているので種類がすごく多く感じられます。
 日本語だと「は」に「゛」をつけるだけで「ば」、「゜」をつければ「ぱ」ですよね。でもテルグ文字だと「హ(Ha)」「 బ(Ba)」「 ప(Pa)」はそれぞれまったく違う文字なわけです。しかも前述した無気音/有気音も掛け算すると、いやー多い。
 こんなに覚えきれるのか?と不安になりますよね。なりました。でも、そんなときは「漢字より全然少ない」という事実に立ち返ってみましょう。そう。ひらがな、カタカナ、そして無限の漢字をそれなりに使っている日本語話者からすれば、テルグ文字など朝飯前です(やや嘘)。

 聞いたり話したりしたいだけで、読み書きはできなくていいよ~って人もいると思うのですが、人間は基本的に、知らない発音を知っている発音に寄せて理解してしまうんですよね。よく日本人は英語のLとRの区別が苦手だと言われるけど、あれもR音が無いからみんなラ行だと認識しちゃうわけで。音を正確に聞く・話すためにも文字は大切だと思います。
 しかもテルグ語、アルファベット表記にするとT音が4種類、D音が4種とかなので、目(文字)と耳(音)で覚えないと、どれのなにがなに???ってなるでしょうよ。
 ていうか、推しの名前とか書けるようになりたいじゃん?(真顔)
 そんなわけで、まずは文字の旅から歩き始めたのでした。